
標高400メートル、赤松の林がフェアウェイを縫うように分ける赤城カントリー倶楽部。広くフラットな地形に、豪快なショットを受け止めるチャンピオンコースが広がっています。
18ホールを歩き終えると、多くの人はそのままクラブハウスを後にする。荷物をまとめ、スコアを振り返りながら、家路につく——それが、ゴルフという一日の、ごく普通の終わり方です。
けれどここには、もうひとつの選択肢があります。赤城ロマンドの静かな別荘地に佇む、素泊まりの宿「ロッジ欅」。クラブハウスから歩いて行き来できる距離にありながら、一歩足を踏み入れれば、そこはコースの喧騒から切り離された、もうひとつの時間です。
特別な設備があるわけではありません。ただ、テラスに面した湯に体を沈め、赤松の匂いが残る夜気を胸いっぱいに吸い込むだけで、一日の輪郭がゆっくりとほどけていく——そんな感覚を、ここに泊まった人だけが知っています。
翌朝、同じコースを歩く。けれど前日とは、少し違う自分がいる。急ぐ理由も、次の予定もない。朝もやの中に立つ赤松と、昨日よりも静かなフェアウェイだけがそこにあります。
「たまにはゆっくり泊まって、
ゴルフもいいね」
—— それが、ロッジ欅がずっと大切にしてきた、たったひとつの理由です。プレーを、一日で終わらせない。その先にある夜と朝までを、この宿は用意しています。
ロッジ欅は、宿泊としての営業を一度お休みしていました。今、ふたたび扉を開くための準備を進めています。
効率だけを考えれば、無人化という選択肢もありました。けれど私たちが選んだのは、あえて人の手による、きめ細やかなおもてなしです。全16室、静かに過ごしていただくための落ち着いた設えで、お迎えする準備をしています。